2019年1月13日。
佐賀バルーンミュージアムにて開催されたトークライブvol.5に雄大が登壇してきました!
議題は、2018佐賀IBF最終日のこと。プライベートなあれこれ。そして、2019年元旦に発表したPUKAPUKAとしての、今後の活動について。
北九州から毎回参加してくれているというご家族をはじめ、気球関係者から興味を持ってくださった方など、約40名の方にご参加頂きました。
サッカー選手や野球選手を夢見ていた子どもたちが「やっぱりパイロットになりたい!」と憧れを持ってくれていたことが最高に嬉しくて、感動。今後の気球活動も益々頑張ろう!と、エネルギーいっぱいです。
この週末は佐賀県嘉瀬川河川敷にてバルーンチャレンジシリーズが開催され、雄大はNakano Blue号にてエントリーしていましたが、両日ともにあいにくの雨で競技キャンセル。会場では係留の代わりにバーナー体験が行われました。
雨で飛べなくてもトークライブは開催!
have a nice coffeeさんの珈琲豆で淹れられたコーヒーと、鶴屋さんに提供して頂いている丸房露が振る舞われ、いよいよ始まりました。
2018佐賀IBFの最終日、なにを考えた?
上位混戦で迎えた大会最終日。嘉瀬川河川敷から西北西と南西に設定された2つのターゲット。どのようにターゲットを攻めるかが勝敗を分ける結果となり、パイロット達の作戦が気になる競技でした。
67機が参加していたこの日。ほとんどの気球が南側のターゲットを狙っていく中、北側のターゲットを先に攻めたのは10機程。さらに南側のターゲットにも辿り着き、勝負に勝ったのは3機。
雄大はその3機のうちの1機で、競技終了4分前に投げた渾身のマーカーは66cmに届き、逆転優勝。
この日の朝、何を考えていたか?
大会側から提供される風のデータでは、北に向かう風がなくなってきていた。離陸地はフィールドの北側で北へのマージンはある。迷いに迷って出した答えは、行けるだけ北側のターゲットに行くこと。
北西に向かう50m程の風の層をつかみ、北側のターゲットへ辿り着き、すぐに次へと向かう。しかし、この地上近くの風が遅くて制限時間30分前になってもなかなか近づかない。気が滅入りそうになりながらも、数字に集中することで南側のターゲットに近づいてきたのは制限時間10分前。上下動してじりじりとターゲットに近づいて、ちょっと高めの場所からえいっと魂込めたマーカーはターゲット近くへと吸い込まれていった。そして勝利を確信し、気球人生で初めて上空で涙したという秘話も出ました。
一方、トークライブに来場していた上田選手はというと、北側のターゲットに向かうことは時間的に厳しいと考え、南側のターゲットのみを攻めていたのだそう。
感覚を信じるタイプと数字で計算するタイプ。両者の考えの違いが聞けてなかなかに面白いものでした。
で、これから何するの?
これまで勤めていた(有)バルーンカンパニーを退職し、2019年よりPUKAPUKAとしての活動を公表しました。そのきっかけとなったのは2018年のオーストリアで開催された世界選手権。これまで世界と戦ってきたものの、競技傾向・デジタル機器の導入・チーム編成など、変化を続ける競技の世界についていけてない現状を目の当たりにし、「このままでは勝てない」と痛感。そんな中で心に響いた2つの話がありました。
世界ランク1位・2018年世界選手権2位と、最近は常に3位入賞をしているスイスのステファン選手。強さの秘訣を聞くと、返ってきたのは「年間何時間フライトしていると思う?200時間だよ」という言葉。ライドパイロットとしての仕事をしながら競技にエントリーしている彼の200時間という数字は、多くても年間80時間程度の雄大の2倍以上。センスもさることながら、仕事で日常的にフライトし、それらが競技の練習になっているのでしょう。
フランス出身・オーストラリアでライドパイロットをしているクレモン選手。ライドパイロットの仕事を始めてから競技成績も上がっている彼は、普段乗っている大きな気球と比べて「競技用気球が自転車のように軽く、自由自在だ」と話していたのだとか。
これらの話に加え、2018年世界選手権の上位にはライドパイロットの仕事をしている選手が多い。フライト時間の圧倒的な差と、ライドの世界を知らないままで良いのかという疑問から、未知の世界への興味が掻き立てられ、「競技で勝つために海外でライドパイロットに挑戦する」ことにしました。
最初の挑戦の場はスペインです。
番外:2018佐賀IBF回顧展
佐賀バルーンミュージアムにて回顧展が開催されており、バルーンフェスタの結果やパイロットインタビューの展示、子どもたちには塗り絵も準備されています。
是非、御覧ください!
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